熱い視線

海の家といえば学生の頃何度かアルバイトをしたことがある。
海の家でのアルバイトの最大の目的はやはりなんといっても出会いだった。
出会いを求めて海の家で毎日必死でアルバイトをしながら、うまくいけば素敵な出会いがありアルバイト代ももらえるというまさに一石二鳥という素晴らしい環境だった。

しかしある年を境に海の家のアルバイトを辞めた。
その理由は私の体型が関係している。
私の体型は自分で言うのもなんだがかなり骨格もしっかりしていて筋肉も発達していたため、女性からのウケも良かったものの同時に一部の男性からも独特なまなざしで見られていた。

ある日、海の家の後片付けをしていた時にいつも話しかけてくれていた男性から食事に誘われたのだ。
断っているといつもの優しい笑顔とは違い、まさに獣のような顔で私を引っ張ろうとしたのだ。
鍛えている私がぐんぐん引っ張られるその腕力に恐怖心を抱き、翌日からアルバイトを休んでしまった。
あの日から海の家のアルバイトには行かなくなってしまった。

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